ムーミンの会について理念・方針
ごあいさつ
当会は「どの子もその人格を発達させながら、生涯にわたって能力を開花」(定款)できるよう、地域の福祉を啓発し、実社会に貢献しようと集まった認定特定非営利活動法人です。そして、1980年、無認可の乳児園としてスタートして以来私たちが大切にし、引き継いできたのは「平和な世の中であってこそ、子育ては楽しい」ということでした。
しかし、今も世界で紛争や戦争が絶えません。人々が敵と味方に分かれ、互いに憎しみを増幅し合っています。その時最初に犠牲となるのは、いつも女性と子どもたちなのです。
そして今、戦後長い間「平和」が保たれてきたはずのわが国の子どもたちは、健やかに育っていると言えるのでしょうか? 「平和」であっても、弱肉強食と自己責任論が強調される社会風潮。「夜型化」した社会生活が進む中で、人間が健康に生きる土台である体内時計のリズムを狂わせた生活の蔓延。このような中で大人の育てる力も、子の育つ力も弱っていて、イジメ、不登校、引きこもり、犯罪、そして死亡事故、自殺、虐待等々子育ての困難をあげれば、枚挙にいとまがありません。
さらに、2005年に法人を立ち上げて以来私たちが大切にしてきたのは、「子育てには科学とそれに基づいた実践」が必要だということです。もちろん、保育園と保育士には安全、安心な環境も、溢れんばかりの愛情も、自然と人の営みの中で生じる多様な事象やできごとに感動する豊かな感性も必要です。その上で、さらに必要なのは、子どもの成長と発達のありようを見極め、そこに必要な発達の課題を設定し、その先を見通す科学の目と、それを組織として実現する実践の力だと考えています。
生活という文字は「みずみずしく生きる」という意味。
私たちは、子どもたち(特に乳幼児)には毎朝6時頃には快く自分で起き、排泄し、快く仲間と交じわり、笑い、動き(遊び)そして、夜8時頃には快く眠りにつく生活を送ってほしいと願っています。平和な社会、そして、障がいのある子も、どんな子でも、世界に一つしかないその命を生涯にわたって輝かし続ける力を育む、それを実現していくことが当会の使命です。
理事長 中川 節男
運営施設一覧
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認可保育所
あそびの杜保育園
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認可保育所
ムーミン保育園
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認可保育所
ろぜっと保育園
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保育所、放課後児童クラブ
障がい児発達支援・デイサービス子ども子育て支援
複合施設 なかまの杜 -
障がい児通所支援
つむぎ子ども教室
児童発達支援事業
- なかまの杜教室
- 南浅間教室
放課後等デイサービス
- なかまの杜教室
- 久保町教室
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放課後学童保育
横浜市西区藤棚町陽だまり児童クラブ
放課後学童保育
横浜市西区浜松町なないろ児童クラブ
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子育て支援(子育てひろば私立常設園)
あそびっこ広場
ハニービーンズ(交流保育)
育児講座・育児相談
地域交流事業
ムーミンの会のあゆみ
1980年 | 無認可保育所「ムーミン乳児保育園」開所 |
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1981年 | 「無認可保育所児童援護費」を受ける |
1987年 | 「横浜保育室」の認定を受ける |
2005年 | 特定非営利活動法人 ムーミンの会設立 |
2006年 | 認可保育所 あそびの杜保育園開所 |
2008年 | 陽だまり学童クラブ開所 |
2010年 | 障がい児の居場所事業つむぎ開所 |
2011年 | 横浜保育室ろぜっと開所 |
2013年 | つむぎ子ども教室開所(多機能型障害児通所支援事業) |
2014年 | 認可保育所ムーミン保育園開所 |
2015年 | 子ども子育て支援複合施設「なかまの杜」開所(政令指定都市初)
(認可保育所ろぜっと保育園、なないろ学童クラブ、つむぎ子ども教室 児童発達支援・放課後等デイサービス) 4事業9施設となる |
2020年 | つむぎ相談支援事業所 開所 |
2022年 | 第二子ども子育て支援複合施設「ともだちの山」開所 (認可保育所あそびの杜保育園分園、陽だまり学童クラブ、つむぎ子ども教室Ⅱ児童発達支援・放課後等デイサービス) 4事業10施設となる |
ムーミンの会の保育・教育の方針
1. 生活に科学的視点をもった保育
- 1日24時間の「生体の生活リズム」に添った早寝・早起き・午前中の昼寝の実践。
- 夕方18:30以降園に残っている子どもたちへ夕食を提供する。
- お泊り保育(4,5歳児)や早朝散歩を実践することにより「生体の生活リズム」を身につける。
- 子どもを中心軸にした生活の仕方を学び合う。
2.ヒトとしての発達を保障する保育
- 楽しくからだを動かすことを大切にしながら快の情緒を育てる。
- ぞうり保育: 直立と直立状二足歩行の獲得に向けて、毎日歩く。
2歳児からぞうりをはいて歩き、5歳児では下駄をはいて歩く。 - 手の働きを育てる保育: 造形活動 、オリジナル作品作り。
- 知的好奇心や探検心や冒険心を育てながら、就学前に必要な基礎的学力を身につける:野外活動の充実。
- 手伝い活動の勧め:家事労働の手伝いを子どもたちに経験させ、生活の喜びを共感する。
3.快食保育
- 快食・快便の生活リズムを身につけ、食に興味をもち、食べる意欲を育てる。
- 調理への参加、野菜栽培などを通して、食文化を伝える。
4.障がい児保育・療育
- 少数制保育・個別対応できるクラス編成。
- 障がいのない子どもと統合保育。
- 子どもの発達についての定期的な面談、及び子育て相談。
- 障がい児通所支援事業つむぎ子ども教室との連携。
5.仲間と向かい合い、育ち合う保育・教育
- 自己肯定感をもちながら 表現力とコミュニケーション能力の高い子どもを育てる。
- 英語や異文化を経験する:多彩な価値観を受け入れながら自己表現していく力を高める。
- 異年齢の保育・教育: さまざまな人間関係の形成。