今、子育ての環境はコロナ感染禍を体験する中で一層厳しさを増しています。
それは、ヒトが昼行性の生き物であるにも関わらず、特に戦後の高度成長期以降「夜型化」した生活習慣が当たり前となっていたところにコロナ感染禍が。
そのため、健康に生きる土台である体内時計のリズムを狂わせた生活がさらに蔓延してしまったからです。このような中で社会・大人の育てる力も、子の育つ力も弱まってしまい、いじめ、不登校、引きこもり、犯罪、そして自殺、虐待等々、子育ての困難を挙げれば枚挙にいとまがありません。
法人発足以来、私たちはその克服のためには「愛と感動」さらに「科学」が必要と考えご家庭と協力しながら保育をしてきました。子育てには、安全安心な環境も溢れる愛情も、自然や人の営みから生まれる出来事に感動する豊かな感性も必要。
さらに、子どもの発達・停滞・退行のありようを正しく見極め、そこに課題を設定し解決していく科学の目とそれを皆で実現していく実践の力が必要です。
生活という文字は「みずみずしく生きる」という意味。
私たちは願います。子どもたちが、毎朝6時頃には快く自分で起き(自律起床)食べ、排泄し、仲間と交わり笑い、動き・遊び、そして夜8時頃には快く眠りにつく毎日を送ってほしいと。
自己肯定感と豊かなコミュニケーション能力、仲間と育ち合う自立・自治の力をもった子どもに育ってほしいと。
そのためにも平和で格差のない、一人一人が個人としての権利と尊厳が守られる社会。その中で、障害のある子もない子も、医療的ケアがある子もない子も、どの子も世界に1つしかないその命を生涯にわたって輝かせ続ける力を育む保育と支える社会。
それを実現する一助となることが当会の目指すもの。